mirumom シムズ3

シムズ3での自作ポーズによるストーリー創作とプレイレビュー・ポーズ配布等

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55. misapprehension & truth

Category: ストーリー > アスモデウスの翼   Tagged: シムズ3  sims3  シムズ3ストーリー  
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夏の終わりにこの町へやって来た。
季節は巡り、新たな夏の訪れももう間近。


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一年にも満たないここでの生活の中だけど、物凄く色んな事があったように思う。
そして私自身も。


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変わりたいと願ったけれど変わる事のできなかった自分と、それでも確かに変わった自分を感じる事もある。
なのに未だに私は未来に向けて歩むべき道を見つけられていない。・・・選べていない。
このままではここから一歩も進めない。

逃げるのはもう終わりにしなければいけない時期がきたんだ。








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「え?・・・里帰り?」



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「はい。そろそろ私・・・自分のした事へのケジメをつけないとって思います。」



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「そうしないとこれ以上前に進めない気がするから・・だから」
「・・・そう。」

とうとうメロは覚悟を決めたのね。

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「そうね、あんたの為にもそうした方がいいわね。分かったわメロ。その間お店は休むって事ね。いいわ、そうなさい。
 でもね、あくまで『お休み』よ?だからあんたは絶対に帰ってこなくちゃ駄目って事。・・いい?」



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「マスター・・はい、ありがとうございます。」

私の居場所はここにあるとそう言ってくれる。そんなマスターの気遣いが嬉しかった。


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「それでいつ帰省するつもりなの?」
「あっと・・そうですね、一、二週間の内に・・とは思っていますけど。」

身辺面でも心の準備という面でも少し整理する時間が必要だと思っているから。

「では、その際にはご迷惑をお掛けしますがよろしくお願いします。」
「もう、そんな心配はしなくていいのよ。・・ねぇ、メロ」

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「帰れば色々・・辛い事もあるかもしれないけど、頑張りなさいね。あんたの帰って来る場所はここにあるんだから。」



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「・・はい」














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この町に来た時には未来になんて希望も夢も無かった。
自分の犯した罪への自責に後悔と諦めしか持っていなかったのだから。

それでもこの町で温かな人達と出会って支えられて過ごしてきた日々。
こんな私でも未来に希望を持ってもいいんじゃなかって思わせてくれた。

だからこそこのまま逃げるのではなく過去と向き合わななければ、先へは進めないと思うのだ。
例え過去に許されなくても。 償う事ができなかったとしても。
それすらもきちんと受け止めて、そこから前に進まなければ駄目なんだ。自分自身で。


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そんな風に思えるようになったのは・・・
グレンさんやジュールさんに出会えたから。
自分の抱える困難を自分自身で乗り越え前に進んでいる彼らに恥じないように。
そんな自分になれた時、初めて私は彼らにきちんと向き合う資格が得られるんじゃないかと思うから。

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「・・・はい。お忙しい所すみませんが・・はい。お待ちしています。」

自分のした事のケジメは自分で着けなくては。










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「なぁ、いいのかよシュリ」
「な、何がよっ?」


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「お前とグレン付き合ってんだろ?なのにこのないだあれってどうよ。・・アニス。
 彼女の目の前で他の女に連れて行かれるってよぉ、おかしかねぇか?」


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「うっ・・だけどっ・・さぁ・・・。ちゃんと断り入れられたし・・・
 その晩の内にグレンから連絡もらったし・・・別にそういんじゃないだろうし・・」

「そういうんじゃないってアニスだぜアニス!!分かるかよそんなの!」


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「・・あんたにアニスさんの何が分かるって言うのよ。」

「っ・・!いや・・・別に?   ってそういう事じゃなくてよ!グレンだよグレン!
 ああいう態度、あいつ彼女であるお前の事大事にしてるようには思えねぇんだよな、俺には。」


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「そ、そんな事ないもん!グレンは優しくしてくれるし大事にしてくれてるもーん!
 っていうか、何?ガイ、もしかしてヤキモチ妬いてんの? だったらいい加減諦めてくんない?」

「ざけんなっバーカ!そんなんじゃねぇっつうの。」


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「おいロン、お前もそう思うだろ?」

「・・・二人はそういう関係じゃないと言っていたんだからそうなんだろう。
 シュリを大事にしてるかというのは、・・シュリが気にしていないなら問題ないんじゃないのか。」
「けっ、何だよそのやる気のない返答はよっ。お前には人間の情ってもんがねぇのかよ!」


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「やる気がどうのという話じゃないだろう、暑苦しい奴だな。お前みたいに何でも事を荒立てればいいってもんじゃないだろ。」
「あぁ?!暑苦しいってなんだよ! お前また俺をバカにしてんのかぁ?!」

「ちょ、ちょっとやめてよ二人とも!」


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「シュリ、お前はいいのかよ。彼氏であるグレンがあんな態度なのに不満はねぇのかよ。」

だってあいつの優先順位の中で、シュリがそれ程高い位置にいないんじゃないかと外野である俺にも
分かるような先日のあの態度。
あの時グレンはアニスに何かを耳打ちされていたから訳があるんだろうけど、
それすらもシュリには言わないというならそれってどうなのよって俺は思う。

「・・ガイの言いたい事は分かるけど・・・」


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「私もグレンを責められるような彼女じゃないと思うから・・・いいの。」

「は?!どういう事だよ」
「そういう事だろ。」
「はぁぁ?!」

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「シュリ、お前が自分で分かってんなら俺らは何もいう事はないさ。」



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「ロン・・・」












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「それで、・・・何の用かな、メロさん。」


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「あ、あの・・アベルさん、お忙しいでしょうに呼び出したりしてすみませんでした。」

先日アトリエで分かれて以来のアベルさんとの対面だった。私が彼を呼び出した。


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「先日は・・・色々と失礼をしてしまい申し訳ないと思っています。醜態もお見せして恥ずかしい限りです。
 でもあの時の事も含め、少しお話がしたくて今日はお呼びしたんです。少しお付き合いいただいても構いませんか?」



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「・・いいだろう。君の話を聞くよ。」














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「私、アベルさんにはとても感謝しています。特に目標も無く再び筆を握った私でしたが、
 アベルさんに勧められるまま絵を生業にする位の気持ちで取り組む事にした事が今、
 私のこれからの人生の道標になっているんです。目標があるって事が如何に大事か教えられました。」

「まあ、そうだろうな。」  

「・・・あの日、アベルさんに『そういう目で見ている』と言われて愕然としました。・・・
 私はアベルさんを絵の指導をして頂いている恩人のように捉えていた・・筈でしたから。」


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「では、君は俺の指摘が間違いだったと?」



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「いえっ・・・、恩人から憧れへ。そしてそこには恋情のような物が混じっていた事は否定できません。」
「・・・・・」



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「でもそれは、それは・・・。私が嘗て経験した、似たような恋とダブらせて見ていたからだと思います。」

「過去の恋とダブらせた・・・?」



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「ええ・・・。嘗てアベルさんのように私を指導してくれた人に憧れて恋をしました。道ならぬ恋でしたけれど・・。」

ニース
あの頃の私にとって、それでも彼は全てだった。


「過去と決別する為に故郷を離れた筈だったのに、今回の事で過去と向き合わなければ自分は何も変われないと気付きました。
 アベルさんには不快な思いをさせて申し訳有りませんでしたが、そう気付かせて頂けた事、感謝しています。
 エリスちゃんにも嫌な思いをさせていたら・・本当に心苦しいです。すみませんでした。」


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「・・・・・」

そうして暫く何も言わずに黙り込んだ後、アベルさんは再び口を開いた


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「そうか、話は分かった。しかし・・」



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「君は・・・過去の事を抜きにして、俺に対して恋愛感情を感じた瞬間は微塵も無かったのか?」

「え・・・」


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何故そんな事を聞くのだろう。アベルさんは私の話を誤魔化す為の言い訳だと感じたのだろうか。
言い訳。
話した内容はそういう訳ではないけれど、もう少し正直に自分の気持ちを言うべきなのかもしれない。
私の為に親身になってくれたアベルさんが相手なのだから。


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「・・・か、過去の事が、今の私にとって未だに大きな足枷となっていて、その事を抜きにして物事の真理を測る事が
 私には難しいんです。それでも・・・」


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「それでもアベルさんに対して感じていた感情に恋情が含まれていたのは確かだと思います。
 過去の事が無かったら、そしかしたらもっと真っ直ぐにアベルさんに惹かれていたかもしれません。
 彼女のいる方にそんな風に惹かれたら、それこそ・・過去の間違いと同じになっちゃうんですけどね。」

それが私の素直な気持ちだった。
もっと別の私で、別の環境での出会いをしていたら、或いは私はアベルさんに恋をしてたかもしれない。
真っ直ぐな言葉でしっかりと私を導き励ましてくれる彼の言葉は私の胸にいつも響いていたから。
けれどそれは、今の私にとってのそういう存在は・・・

だからはっきり言える。
アベルさんに対して感じていた想いは、ニースとダブらせてしまった故の恋心だったのだと。



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「なるほど分かった。言い難い事をきちんと言ってくれてありがとう。ならば俺も自分の気持ちを正直に話そうか。」



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「アベルさん・・・?」






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「君は自分に自信がなく迷いもあった。過去に何かあったのならば、絵に関してだけではなく全てにおいてそうだったのだろうな。」

「・・・・・」


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「それでも戸惑いながらも前に進もうという君の意思は見て取れた。才能も可能性も君は持っているしな。
 俺が手取り足取り教えなくても君は自ら足掻き前に進もうと頑張っていた。」



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「そんな事・・・」



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「そんな君はとても好ましく感じたし応援してやりたくなったよ、いつも。」



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「絵に関してだけでなく、女性として君に惹かれていったよ、俺は。君のような一生懸命な女性にどうやら俺は弱いらしい。」



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「アベルさんっ」



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「君に惹かれていたのは自分なのに、あの夜君のせいにして逃げたのは俺だ。すまなかった。
 俺にはエリスがいるのに徐々に君に惹かれる自分の気持ちが怖かったんだ・・・多分。」


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「俺も今とは違う立場と場所で出会っていたら君に恋していたかもしれないな。恋だの愛だのには疎い俺だが、
 恋とはこういうものだと感じる部分が少なからずあったから。
 だが俺にとって一番大切なのは昔も今もエリスなんだと自分で分かっているんだ。誰もあいつの代わりにはなれない。
 彼女は小言を言いつつも俺のいい所も悪い所も全部を受け入れてくれる。そんなエリスが俺も大切だしこれからも
 傍にいたいと思っている。」

「はい・・」


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「あいつを傷付けなくて良かったと思っているよ。・・君の事も傷付けたくはなかったが、そうもいかなかったよな?
 俺の態度がそうさせたんだと思う、すまなかったメロさん。」
「そんな・・」


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「そんな事ないです。自分の事がちゃんと見えていなかった私がいけなかったんです。」



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「私、・・過去ときちんと決別しなければ前に進めないって気付きましたから。
 過去と決別して、絵の事も含めて自分自身の力で前に進んでいきたいと今は思っています。
 色々気付かせて下さったアベルさんには感謝の気持ちしかありません。感謝してるんです。」

「メロさん・・」


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「そうか、そうだな 。君に足りなかったのはそういった自分自身の意思で前に進もうという強い意欲だ。
 それを得られたなら、きっと君には素晴らしい未来が待っているだろう。
 これからは、影ながら・・・応援させてもらうよ。」


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「・・・はい、ありがとうございます!アベルさんもこれからもお仕事頑張って下さいね。新刊、楽しみにしています。」

「ありがとう。 君とはこれからもいい友人でいれたらいいと思うよ。何か困った事があったら遠慮せず連絡してくれ。」
「はい、こちらこそ・・ありがとうございました。」

「メロさん、最後に一つ。」




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「絵は、君自身の為に続けていくべきだ。」

















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結局アベルさんとの事はお互いに微かな恋情を孕む好感は抱いていたようではあるけれど、それはある意味錯覚で。
今現在の自分自身としては恋に落ちるに至る想いではなかったという事なんだ。
そして彼の言う通り、自分自身の為に絵はこれからも続けていこう。


今の気持ちは少しほろ苦くもあるけれど、きちんとアベルさんと話せて良かった。
ほっとして気持ちが緩む。
そうして胸に過ぎるのはまた別の熱い想い。


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アベルさんに対して話している内にも気付いてしまった自分の気持ち。
ニースだけをを重ねてアベルさんに惹かれていた訳ではなかった事に改めて気が付いた。




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気持ちが昂ぶり感情的になっているのは分かっているけれど、

今、・・・会いたい

NEXT→56







どうもです。いつも拝読頂きましてありがとうございます(*´ω`*)
今回のタイトル 「misapprehension & truth」は、「錯覚と真理(真実)」的な意味で使いました。
ちょーっと意図するものとは違うんですが、いい日本語が思い付きませんでした(´∀`;)
え、英語でカッコつけたかった訳じゃないんだからねっ!(大笑い)
タイトル毎回難しいw

それと更新の合間に、レビューを含む過去記事にも拍手をありがとうございます♪
わー、読んでくださったんだぁ/// と嬉しくなります。

筆がのった為、次回話の分は(ほぼ)文字書きは終わってます('ー') フフフフ ←調子に乗りやがって(笑
・・・とだけ言っておきますw

それでは今回も閲覧ありがとうございました!続きも楽しみにして頂けたら光栄です^^

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テーマ : The Sims3    ジャンル : ゲーム

54.胸の内

Category: ストーリー > アスモデウスの翼   Tagged: シムズ3  sims3  シムズ3ストーリー  
お、お久しぶりです(^▽^;)
いやん、広告出ちゃったーw お話の続きをお待ち下さっていた方がいらしたら、すみませんでした。
他でやりたい事がいっぱいで。。。ポーズ作りがシンドくて。。。
じ、次回は広告なんて出ないよう、なるべく早目に更新するよう頑張ろうと思いまっす!

それでは、『【54.胸の内】(裏副題)傍若無人アニス!』(笑) をお楽しみ下さい♪
今回もアニス祭りですw








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実家に帰るタイミングを様々な要因を鑑みて見計らいつつ、日々の暮らしの中では
絵に向かいあう時間を増やしていた。


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過去への後悔も現在の焦燥も未来への希望も、筆に想いを込めてキャンバスにぶつける事が
心の安定にも希望にもなっていたから。


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そんな私をジュールさんは相変わらず優しい目で見守ってくれているのが分かる。


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想いへの返事を焦らす事もなく、温かさで包んでくれているジュールさん。
アベルさんとの事、グレンさんとの事、・・・そういう心が苦しくなる事を忘れさせてくれる温かい時間。
ジュールさんと居るこの何気ない日常が、最近ではとても愛おしく感じられる。


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このままこの温かな日常を失いたくないと思うのは、私のわがままなのだろうか。
それは逃げているだけなのだろうか・・・















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「あっ!いらっしゃいませー!」
「どうもー」



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「メロちゃ~ん、お友達来てるよ~。」
「えっ?あ、ええ・・・じゃあちょっと顔を出します・・。」


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お友達・・・


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「・・・・・」








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「あ、いらっしゃいませ。・・・グレンさん、こんにちは。」
「・・おう。」


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「ごゆっくり・・どうぞ。」
「ああ」

グレンさんと会うのはあの時依頼でやっぱり少し気まずいな。
そういえばあれから・・アニスさんから何も連絡はないけれど、グレンさんに何か話したのだろうか?
気持ちはありがたいけれど、これ以上あまりかき混ぜないで欲しいと思ってしまう。


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「皆さん、ご注文は」 
「あ、う~んじゃあコーヒーでいいよね?みんな。」
「ああ。」
「はい、かしこまりました」

「んで、明日のリハだけどさぁ・・・」




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「おや? 皆さんお揃いで。」
「!」



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「ア、アニスさん」
「やあメロたんどうも」
「いらっしゃいませー」


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「あ~~・・、うんルディ君!連絡ありがとね。グレンってばなかなか捕まらなくてさぁ~」
「あっいやいや・・・お役に立てて光栄です~///」


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「・・・・・」
アニスのやつ俺に用かよ。どうせまた碌でもない事を・・・


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「おい、・・・どういう事だよルディ君」
「えっ、あ、ジュール君聞いてたの?いやうん。アニスさんにちょっと頼まれててさぁ~///」
「・・・ちっ」
「ぎゃあ!ジュール君に舌打ちされたぁ~~~~!」



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「という事で? グレンをちょっと貸してもらっていいかな?」
「えっ・・・」


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「あぁ?」


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「ちょっ・・・あんたっ!何勝手な事言って・・・んだよ」
「お・・・?」


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「おやガイ君か。久しぶりねぇ。元気だったかい?またいつでも遊んであげ「だぁー!!」 


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「悪いけど打ち合わせの最中なので遠慮してもらえますかね?だろ?グレン。」
「ああ。何の用か知んねぇけどよ、またにしてくれアニス。」
「ん?」


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「おや・・・?」


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「いいねぇ、君。自分の意見を臆さずに言える子ってあたし好きよ? 是非一度遊んでみたいねぇ~。
 んー・・でも残念ながらあたし無駄足って嫌いなんだ。けど、どうしてもグレンが嫌だと言うならまぁ・・・」


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「構わないけどね、グレン。大事な話・・・というか、君が応じないなら違う子と遊ぼうかな?
 メロたん?それともジュールたんか・・・」



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「ちっ・・・!お前は相変わらずだな。しょうがねぇな、・・ったくよ!」


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「・・・・・?」


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「という訳で!ちょっとグレンをお借りするよ?そこの彼女ちゃんも心配しなくて大丈夫よ~。
 あたし達そういうんじゃないから♪ただの旧友ぅ~。ほんと申し訳ない。邪魔しちゃってごめんね~?」

「やっ・・・別にそんなっ」


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「・・・シュリ悪いな。後で、連絡する。」 
「ほんとごめんね?大事な用なのよ。」


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「う、うん・・・大丈夫・・」
「・・けっ・・」


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「ではではお邪魔・・・っと、」


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「アニスさん・・」



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「待てよアニス」


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「何が『そういうんじゃない』だよ。おいアニス。何を企んでんだよ。まさかメロを巻き込むような事じゃないだろうな?」



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「あら怖いなジュールたん。そんな君も素敵だけどね。けど安心してよ。メロたんは関係ないよ、
 今日はグレン個人に用があるだけだから。心配しなくても大丈夫よ~。あたしを信じなジュールたん。」


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「本当に・・・そうならいいけどな。」
「おや、失敬だな君は。君とあたしの仲じゃないか~」


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「・・・・・」


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「・・・・・」


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ジュールさんグレンさん・・・

アニスさん、グレンさんの事は任せてと言ってたけれど・・一体何を話すつもりなんだろう。
もし私に関係する事だとしたら、私の事でグレンさんをこれ以上困らせないでくれればいいんだけど・・・











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「仕事の邪魔してごめんね? ふふ。しかし君はあの子らには相変わらず甘いんだなぁ。あっさりだもの、あっさり。」
「あ?どういう」
「いや、何でもないよ。」
「はっ・・・。ところでお前最近ジュールと親しくやってんのかよ?」 
「ん?まあボチボチね。」


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「はぁ・・・言っても無駄だろうけどあんま引っ掻き回すんじゃねぇぞ・・・」
「うん?何それ。心外だなぁ」
















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「で? 何の話があるって言うんだよ、こんな所まで引っ張り出してよ。」
「ん?ああ、メロたんの事だよ。」


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「お前・・・メロの事は関係ないとジュールに言ってなかったか?」

「私は嘘は嫌いだけどね、都合によりたまに使う事もあるんだ。こればっかりはしょうがないよね。」
「らしいご都合主義だな。は・・・」


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「・・にしては今回は随分余裕な感じだねグレン。メロたんの事を話すなんて、どんだけ抵抗されるかしらって
 身構えていたんだけどね。以前の君ならおそらく激怒していただろう?」


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「まぁな、お前に抵抗しても無駄な気がしてな。どんだけ抗っても結局お前には適わないって諦めだ。
 もう抵抗すんのも馬鹿らしいんだよ。好きにしろよ・・・」

「おやグレン、大人になったね。牙を収めたグレンか・・・。ヤバイね、それはそれでそそるわ。久々に睦み合っちゃう?」


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「下らねぇ事言ってないで本題に入れよ。お前、俺に何が言いたいんだよ。」
「グレンさぁ、」


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「キスしたんでしょ。メロたんと。」


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「・・・・・・・」
「ん?」


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「ったく・・・何でも知ってやがんなお前は。で? だったら何だよ。」
「うん、潔い開き直りだ。」


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「君がキスしたからメロたんは悩んでしまっているよ。メロたんにはジュールたんともキスしてみればいいって言ったんだけどね。」
「お前は・・・」

「そう簡単には行かないようで?悩みまくってるよ。可哀相にね?だったらもうさ、やるべき事は決まってるんじゃない?」
「何がだよ」


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「ジュールたんには残念な話だけどさ、おそらく今メロたんの気持ちはグレンにあるんだよ。分かっているでしょ?」

「ああ、・・・確かにお前の言う通りかもな。あいつは俺に友達以上の好意を抱いてるかもな。
 成り行きとはいえキスした事で俺の事をそういう意味で意識させちまったんだろうな。」

「だったら後はもうね」


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「俺にはシュリが居る。」


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「ふはは!この期に及んでまだそんな事を言っているのか。往生際の悪い男だな。
 あたしはさ、後は君次第だって言っているんだよ。君が動けば全て収まる所に収まるっていう簡単な話だよ?
 泣きを見る立ち位置の子は泣かせとけばいい。人生なんてそんな物だよね?グレン。」
「・・・・・」


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「全員が望み通りの立ち位置に収まるだなんて綺麗ごと、恋愛においてある筈がないじゃない。
 ・・・つまらないんだよグレン。そんなお利口な回答じゃ・・・さ。
 君もメロたんが好きなんだろう?」

ほら、もっと見せてよ君の本音をさ。


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「お前いつから恋愛カウンセラーになったんだよ。しかもかなり性質がワリィときてる。」

「ふふ。あたしは基本傍観者なんだけどねぇ。可愛いメロたんから直に相談されたら動かない訳にはねぇ?
 でもまあ基本は傍観者スタンスだからあたしの役割はそんなに気にしなくていいよ。」
「・・・そうかよ」

君の本音を見せてくれればそれでいい。

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「・・・俺みたいな奴があいつとなんて、おかしいだろうよ。」

「は、それこそ何を今更。まあね、そこには君のメロたんへの想いが少なからずある事が大前提なんだけど。
 それについてはあたしが言うべくもなく、周知の事実。君の気持ちはバレバレなんだよ。ふふふ。
 だから後は君が動けばいいだけなんだよグレン。」

・・・と言うのはちょっと捏造かもだけど。


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「・・・俺の気持ちがあいつと同じだとして、それでも・・」
「えっ!!」


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「認めた?!わお!これはあたしも驚きだ・・・!」
「茶化さねぇでいいから黙って聞けっつってんだよ!」


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「・・・俺がメロの気持ちに応えるよりも、友情・・なんて言い方はむず痒いけどな、
 そういう物を優先するような奴だとしても。それでも今後あいつに応える資格なんかあんのかって話だ。」

「は・・? 自分とメロたんとの恋よりもジュールたんとの男の友情を・・・って話かい?
 まあだからこそ今こういう現状になっているんだろうけど?」


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「だから俺はメロの気持ちに応えられないって言ってるんだよ。」
「は?それは現在進行形で?」

メロたんの気持ちが分かった今を以ってしてもまだそんな事を言うのか?君は。


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驚いた。

グレンには強さの裏に優しい部分があるっていうのは知っていたけど。
それでも誰よりも強気で良くも悪くも自分の意思が優先だと思っていたグレンが、
実は誰よりも繊細で弱くさえあり、誰もが何より優先しそうな恋心よりも友情を選ぶだなんて。

一般論として考えてもここは友情の亀裂への対処は後に考えるとして、
ジュールたんだって正直なグレンの気持ちならそこに何らかの譲歩を見せる筈だし。
今は相思相愛であろう己の恋を優先する局面なんじゃないのか。

それ程までにジュールたんの事が大事・・・いや、それ程までに臆病なのか。


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「・・・動かないのか、君は。普通ここはそうじゃないだろう・・・?」


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それなりに深く長い付き合いだけれど、こんなグレンは知らなかった。

なんて・・・面白い。


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「はっ・・、俺は・・・お前の言うまともな感覚がぶっ壊れてんだよ、きっと」
「なるほどね。けど君がそういう結論を出して動かないという事はだ。メロたんとジュールたんの今後の行き先も
 まだ分からなくなった、という事だ。」
「かもな。

「とどのつまり君は、友情も愛情も無くすのが怖いから初めから欲しがらない・・・を拗らせた成れの果てか。臆病者だな。」
「そんなんじゃ」


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「なくないよね?」
「・・・・・そんなんじゃねぇんだよ」
「・・・そうかねぇ?」


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何よりも自分の気持ちを優先に生きているあたしにとって、グレンのこの選択は理解不能。
呆れてしまうわ。
迷ってる。迷走してる。どころの話じゃないな。臆病過ぎる。確かにある意味壊れてるのかもね。
だけど、だからこそ人間観察は面白い。いや、グレン観察か。

「俺にも自分が何をしたいのかよく分かんねぇんだよ・・・」

君が今一番大事にしたいのはジュールたんへの友愛?あたしにはイマイチ理解できないけれどまぁいいわ。
だったらそれが一体いつまで貫き通せるものか見ていようじゃないか。


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「いやあ面白い!あたしは嬉しいわ!ありがとうグレン。もう暫く楽しませてもらえるみたいじゃない?」
「・・・面白がってんじゃねぇ。」
「ふふふ、それは無理な相談。」

「ちっ・・・。今夜の話は・・あいつらに言うんじゃねぇぞ。」
「それは応相談。」


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「ったくよ」

どいつもこいつも俺なんかに構わずに好きに生きればいい。
俺のする事が理解できないならそれでも構わない。









俺はジュールの幸せを奪う気はないんだよ。














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ねえジュールたん。グレンはメロたんよりも君の事が大事なんだって。愛されてるねぇ?
いや、そう言ってしまうのは語弊があるのかな?
単にグレンが弱いだけなのか。
いずれにしてもとりあえず、グレンが予想を裏切る臆病な奴で良かったね。



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だけど今回の肩透かしな程のグレンの態度。
このあたしに自分の素直な気持ちを話すだなんて、そんな油断しちゃっていいのかグレン?
それだけグレン自身もこのトライアングルに参っているという事か。
なら可哀相だからあたしはまた傍観者に回ってあげようかな。今のところは。


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だけど、これで恋愛ゲームの結果はまた分からなくなった。
もっともっと楽しませてね。そして君達の答えをあたしに見せて。
あたしは期待しているんだ。

「んー・・今夜はこのまま帰るかそれとも・・・」


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その結果を見届けたあたしに・・・
その時はこんなあたしにも、何か見えてくるものがあるんじゃない? ねぇ、ユリス。

いや、そうなのかもしれないしそうじゃないのかもしれない。
まあ、それもいい。
それまでは精々楽しませてもらおうかな。



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何かを知るのは君達の関係に終止符という名の始まりが訪れてからでもあたしは構わない。

「ふふ。・・・楽しいねぇ・・・」


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テーマ : The Sims3    ジャンル : ゲーム

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