mirumom シムズ3

シムズ3での自作ポーズによるストーリー創作とプレイレビュー・ポーズ配布等

スポンサーサイト

Category: スポンサー広告  
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

57. calling

Category: ストーリー > アスモデウスの翼   Tagged: シムズ3  シムズ3ストーリー  アスモデウスの翼  
航空機を予約して、週明けに帰省する為の手筈は整えた。
ここを発つのは3日後である。
あとは手荷物を纏めるだけではあるが元々大した荷物も持たずにこの町へ来た身としては、
特に持ち帰るような物もありはしない。

1_201508231334129d0.jpg
「メ~ロ」



2_201508231334149ca.jpg
「帰省の準備してんの?何か手伝う事ある?」
「ん、ジュールさんありがとう。でも準備と言うほど大した荷物も無いし、大丈夫よ。」



3_20150823133409fa1.jpg
「え~、でもさぁ・・・。ついて行っちゃ駄目だって言うし、俺としてはこう・・心配で」

ジュールさんに帰省の話をした際に、自分も一緒に行きたいと言われた。
しかしそれを断った。実家の事は私自身の問題だから。


4_2015082313341189f.jpg
「俺に何かできる事はない?メロの為に何でもしたいんだ。」
「ジュールさん・・」



5_201508231334110c7.jpg
「・・・きっとメロは実家で辛い思いをするよね?本当は俺が側にいて支えてやりたい。
 いつでもメロが幸せで笑っていられるように俺が・・・守ってあげたいよ。」



6_20150823133425558.jpg
「ジュールさんは・・優しいね。」



7_20150823133426aea.jpg
「俺が優しい? あー・・・あのさ、」



8_2015082313342848f.jpg
「メロ分かってる?俺が優しいのはメロに対してだけだって事。好きな子だから優しいの。
 そうじゃなかったら俺なんて・・・自分で言うのも何だけど、結構酷い奴だよ?」
「そんなっ・・・」


9_20150823133422886.jpg
「・・ジュールさんは優しいよ?みんなもそう思ってる・・・」

私だけが特別だと面と向かって言われると照れ臭い。
だけどそんな事ない。
ジュールさんは優しい人だもの。それは誰に対してだってそうだって私は知っているから。


10_20150823133423c45.jpg
「・・・そう?」

やれやれ。解ってんのかね・・・?



11_20150823133438528.jpg
「・・だけどさぁ、本当に絶対に帰って来てな?メロの帰る場所はここだって、俺はそう思ってるから。」
「うん・・・、帰ってくる。帰ってくるよジュールさん。」



12_20150823133439f4e.jpg
「本当にだよ?俺だけでなく、みんなメロが帰ってくるのを待ってるんだからさ。帰らなかったら迎えに行っちゃうよ?」
「うん」



13_2015082313343322b.jpg
帰って来たい。帰ってくるわ。
帰ってこれたその時には、私はどんな新しい私になれているんだろうか。
今後の事も、ジュールさんの事も、そこから始められる私になれていたらいいな・・・ って思う。




14_2015082313343570b.jpg
「よし!じゃあさ、荷物纏め終わったら食事でも行こうか?何でも好きな物ご馳走するよ。
 せめてもの選別にそれくらいさせて?」
「あっ・・・!だったら私ジュールさんの手料理が食べたいな。外で食べるより断然美味しいんだもの。
 離れてる間に絶対恋しくなっちゃうだろうから今味わっておきたいな。 ね?甘えてもいい?」


15_20150823133436617.jpg
「メロ・・・」

こういう彼女の言動が俺をどれ程喜ばせるのか解ってるんだろうか?
例え恋しくなるのが料理だとしてもね。
それでも俺はこんな一言に浮かれちゃうくらいは単純な男だよ。


16_20150823133500e65.jpg
「勿論だよ。いくらでも甘えな。」



────────────・・・・・





17_20150823133501b83.jpg
メロは俺を優しいと言うけれど、本当にそうだとしたらそれはメロと共にいるからなんだと思う。
メロといる俺はもしかしたら”優しいジュール”だと周りにも思われているのかもしれない。



18_201508231334556a7.jpg
以前”体”で稼いでいた頃も、商売抜きにして俺に真剣な想いを向けてくれた女(ひと)もいた。・・・ように思う。
だけど俺はその人を『金』としてしか見る事はしなかった。

だって俺がしていた事は『欲しいモノ』を手に入れるための感情を伴わない手段に過ぎなかったのだから。



19_20150823133457662.jpg
男女の愛情云々だけでなく、こんなどうしようもない俺に親切にしてくれた人もいた。
だけどあの頃の俺には他人が他人を利用する以外に感情を傾ける意味が解らなかった。
同情や哀れみはまっぴらだったし、情愛も親愛も全ては己の欲の為としか見る事ができなかった。

『お前らだって自分の欲や虚栄心の為に俺を欲してるだけだろう』 位にしか思わなかった。
だから俺はそんな人達に真摯な気持ちを返す事もしないで冷め切った感情でしか向き合わなかった。



21_20150823133513142.jpg
そんな俺がメロと出会って少しは人間らしくなれたんだと思う。
メロの優しさや賢明に前を向こうとしてる姿を見て、俺もメロに恥ずかしくない生き方をしなくっちゃって、思うようになった。



22_201508231335070cb.jpg
そうするとそれまで気付けなかった周りの人達の無償の優しさにも気付けるようになった。
そういう人達に今同じく気持ちを返せるのは、メロが側にいてくれるから。



23_201508231335095dd.jpg
メロが側にいてくれるから、優しさを分けてくれるから・・・俺も優しい気持ちになれるんだ。
こんな事は初めてで・・・



24_20150823133510013.jpg

だから
だから、好きなんだ
メロがいないと駄目なんだ



25_20150823133511e42.jpg
好きだ。
大好きだよ、メロ。





────────────────────────────────────────────────




26_20150823142824491.jpg
「いよいよメロが実家へ帰っちゃうわねぇ・・・。」
「そのようだねぇ?」
「・・・・・」


27_20150823142825601.jpg
「メロがいないと寂しくなるわねぇ・・・」



28_20150823142826249.jpg
「寂しがるんだろうねぇ?」
「・・・・・」


29_20150823142828f3c.jpg
「ねぇ?」
「ね?」


30_20150823142823587.jpg
「・・・・・っ、お前ら俺に言いたい事があんなら・・・」
「はいぃ~?」



31_2015082314283790d.jpg
「あいつはまたここへ帰って来るって言ってんだろ!!だったら問題ねぇだろうがよ。 ったくガキじゃあるまいしよ!」
「あら・・・」


32_2015082314283873f.jpg
「まあそうね。」
「・・・・・だろうよ」



33_201508231428404bb.jpg
「ねぇアニス、ジュールは大丈夫かしら?」



34_201508231428411ee.jpg
「さて・・ねぇ?」 



35_20150823142835cb4.jpg
「・・・ちっ」

来るんじゃなかった。




────────────────────────────────────────────────




36_2015082314285562a.jpg

RRRR RRRR RRRR・・・



37_20150823142849a33.jpg
帰省前に実家に連絡する事はできていなかったけれど、準備も終え出発を2日後に控えたその日。
私の携帯電話の液晶に、絶妙なタイミングで思い掛けない人物の名が表示された。

「え・・・」


38_20150823142850f4a.jpg
「・・ミダ・・・?」

実家の家政婦であるミダからの着信。
彼女にだけは、この町へ落ち着いた後に自身の番号を知らせてあったのだ。
彼女だけはあの家で私の味方であり親身になってくれた人だから。


39_20150823142852050.jpg
それでも彼女は私の気持ちを慮ってくれて、この町へ来てからあちらから不要な連絡をしてくる事はなかった。
事実これが彼女からの初めての連絡だ。
だからこそ、この着信が一体何を意味するのかの焦燥を禁じえない。
ミダからの連絡が無い事に安堵し、安否の確認をしていなかったメグの事が脳裏に浮かぶ。



40_2015082314285338c.jpg
「もしもし・・・」
『メロお嬢様!!』
「ミダなのね・・・」

とりあえずかけてきたのがミダ本人である事に安堵する。
しかし開口一番、慌てた様子のミダに対して感じた不安は更に大きくなった。


41_20150823142904f46.jpg
「ミダ、久しぶりね・・。あなたが電話してくるなんて、何かあった」
『メロ様!大変ですっ!旦那様と奥様が・・・っ!!』



42_20150823142906920.jpg
「え・・・?」
『旦那様と奥様が・・・!事故に遭われて今病院で!重態で・・・危篤で!!』



43_20150823142907f51.jpg

「は・・・・・?」

『ご夫妻で学会に参加されていたのですが、お帰りの道中旦那様の運転されていたお車に対向車線から』



44_20150823142909fab.jpg
『・・車線を・・出した対向・・・ラックで、ご夫妻は正面・・・・って意識がな・・・そ・・ま     』

尚も電話口でミダが何か言ってるけど耳には入らない。
彼女は何を言ってるの?
お父様とお母様が・・・・・


45_20150823142903f3a.jpg
『メ・・様!!メロ様?!』



46_20150823142942423.jpg
両親が・・・危篤?
2日後には帰る予定だった故郷で?
そんな事がある筈はない・・・

「ただいま~」


47_20150823142943e0d.jpg
そんな事がある筈がない・・・!

「・・メロ?」


47-2.jpg
『メロ様?!メロ様!!』
「あ・・・」

「メロ?!・・どうしたんだよ?!」


48_20150823142946303.jpg
「おいって!!」
「で、電話が・・・」



49_20150823142948c88.jpg
「電話?! ・・ああ、ちょっと俺出るよ?いい?」



50_201508231456262a1.jpg
誰かからの電話でメロはこんなに動揺しているのか?一体何が・・・
初めて見るメロの姿に俺までも動揺しながら彼女から携帯を受け取る。



51_201508231456276dc.jpg
「・・・もしもし、ああ、はい。自分はメロさんの友人の・・・」

まさかのメロの実家の使用人からの電話に驚いたが、話の内容に更に驚く事になった。


52_20150823145629553.jpg
「え?っ!!そんな・・・!はい、はい分かりました・・・。 そのように伝えます。はい、どうも。」



53_20150823145624eef.jpg
「メロ・・・・・」
「ジュ、ジュール・・・さ・・・」



54_20150823145625c31.jpg
「聞いたよメロ。驚いただろうしショックだろうけど大丈夫、大丈夫だからしっかりして。俺が傍についてるから。」
「っジュールさん、私・・私・・・・・」



55_20150823145641e66.jpg
「とにかく、今直ぐに帰る支度をしなくちゃ」
「帰る・・・?」


56_20150823145635f40.jpg
「・・・実家に帰らなきゃだろ?」
「実家に・・・帰る?」
「・・っ」

ダメだ、恐らく凄く混乱してる。


57_20150823145637003.jpg
震えてるメロがどうしようもなく愛おしくて可哀相で胸が締め付けられる。

「しっかりしろメロ!今直ぐ帰らなきゃ、お父さんとお母さんに会いに帰らなきゃだろ!きっと二人とも無事だ!心配するな!」
「・・・・・はっ、はい・・・」

両親の安否は判らないけれど、俺の言葉で少しでもメロを安心させてやる事ができたら・・・


58_2015082314563872f.jpg
「大丈夫、俺も一緒に行くから。こんな事になったなら駄目だとは言わせないよ。こんな形になっちゃったけど、
 メロを一人で帰らせるなんてできないよ。」


59_201508231456407a1.jpg
「いえでも、そんな事は・・ジュールさん・・・」

「駄目だ。何と言っても譲らない。一人では行かせられない。いいね?」
「・・・・・はい」

こんなメロを一人で行かせるなんてできる筈がない


60_20150823145649119.jpg
「・・悪い方へ考えちゃダメだ。大丈夫、大丈夫だよメロ。」
「・・・・・はい・・・・・」

やっとメロが故郷へ帰って全てに向き合う事を決心した矢先なのに何て事だ・・・
けど俺が絶対メロを守ってやる。
何があっても守るんだ、メロを。


61_2015082314565103a.jpg
「じゃあ、俺も一旦実家に戻って準備したら迎えに来るから。メロも準備しといてな?」
「ええ・・・」

「・・・大丈夫?メロ」


62_20150823145652e15.jpg
「ええ・・・、大丈夫です。お願いします・・・」



63_20150823145654ac5.jpg
こんなに不安な顔してるメロを一時でも一人にするのは忍びないけれどしょうがない。
「すぐ、戻るから・・・な?」




64_20150823145648436.jpg




65_2015082314570054a.jpg
「うっ・・うう・・・・」






────────────────────────────────────────────────






66_20150823145702ff7.jpg
「あらジュール、どうしたの。」




67_20150823145703b4d.jpg
「急いでるから何も要らないよ」
「顔見せに来たならお茶の一杯くらい付き合いなさいよ。」

「ん・・、それと母さん、ちょっと遠出するから暫く顔出せないから。」
「うん?遠くに行くの?」



68_201508231457059c6.jpg
「ああ。大事な人の両親に大変な事があったから、実家に付き添って行こうと思って。」
「あら・・・」
「ツインブルックって言ってたかな。」


69_2015082314570620b.jpg
「ツインブルック・・・?」



70_20150823145715540.jpg
「うんそう。何、母さん行った事あんの?」
「え?」


71_20150823145717484.jpg
「ん、昔少しね・・・。 遠い所だから、気を付けて行っといでジュール。」



72_201508231457120df.jpg
「・・・?」
母さんのこの感じ。何か気になる事があるのか・・・?



73_20150823145714c2c.jpg
だけど今はそれどころじゃない。
早くメロの元に戻ってあげなきゃ。

「ん、分かったよ。あっちでの状況にもよるしいつ帰れるか分からないけど俺が居なくても母さんもちゃんとやれよな?
 ちゃんと食って。」

「分かってるよ。」

NEXT→58





いつも応援及び閲覧ありがとうございます♪
次回からようやく『メロの実家編』的なターンへ突入(予定)です。
<8/25追記: ↑続き書いてみたらそうでもなかったですw(笑)>
実家データの準備をしなくては・・・(´∀`;)

先が見えそうでまだまだ先の見えない長ったらしいお話にお付き合い頂き本当にありがとうございます(汗)
まだ予想以上に続くと思いますが(笑)、展開も大きく動いていく予定(あくまでw)ですので
もう少しお付き合い頂けましたら幸いです♡

ではまた次回ですヾ(*'-'*)マタネー♪
スポンサーサイト

テーマ : The Sims3    ジャンル : ゲーム

« »

08 2015
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -
カテゴリ
キャラ投票(ストーリー)
Welcome

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。