mirumom シムズ3

シムズ3での自作ポーズによるストーリー創作とプレイレビュー・ポーズ配布等

15.提案

Category: ストーリー > アスモデウスの翼   Tagged: シムズ3ストーリー  
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「それで・・・? 話って何だよ。」

昨夜はこの姉ちゃんを上手く言い包めて宿を得た俺らだけど、グレンはこれ以上何をするつもりなのか。
まあメロにとっても昨夜は俺らが居た事で助かった訳だし、警戒していた俺らも取りあえず『害』は無い事がは
解っただろうけど・・・ね。


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「ああ・・・話すけどよ、ちょっとメロには刺激が強いかもしんねえから・・・覚悟して聞けよ?」



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「え・・・? は・・・い」
何だろう・・・。私が関係ある話・・・? グレンさんから私に関する話が出るなんてちょっと違和感。
私達、お互いそれ程よく知らないはずだけど・・・


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ああ・・・この家の事を話す気か。
普通に考えて、この家の事をメロが知っていて住んでるとは考え難いもんな。
こんなお嬢さんタイプ、好んでこの家に住むようには到底思えない。


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「多分あんたこの町に来て間もないから知らねえで住んでるんだろうが・・・この家・・・以前殺人事件が
 あったいわく付きの家なんだぜ・・・。」


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「っ・・・ええっ・・・!!?  そんな事・・・一言も聞いて・・・ない・・・で・・・・・」
「やっぱり・・・聞かせれてねぇのか。ひでえ不動産だな。」


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「初めは十数年前、血の気の多い若いのが仲間同士で住んでたらしいが何かで揉めて暴力沙汰に。
 結局一人が殺られてあとの連中は逮捕されたってガキの頃に聞いたな。」
「そ・・・そんな・・・!」
そんな事があった家だなんて聞いてない! 一瞬にして背筋に冷たいものが走った・・・


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「それだけじゃねえんだよ。」
「えっ!!!?」
「数年前にもあったんだ事件が。昨日のようなストーカーによる犯行。結局殺人事件になった。」


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「・・・ジュ・・ジュールさん・・・ほ本当です・・か?」
「ああ。そうだよ。」

昨夜自分の身に起きた事を思い出して、私は更に血の気が引いた。
一歩間違えば自分もそういう事態になっていたかもしれないという恐怖と、そんな家と知らずに暮らしていた事
への戦慄が鬩ぎあってどう反応していいのかさえ分からず頭の中がパニックになる。


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「もうここまで言っちまったから全部言うけどな、この家その被害者達のゴーストが出るらし・「やぁ!!!」


11_20130120031037.jpg
「・・・いぜ・・・?」
「や・・・っ!やめてください!お化けとか!!!・・・一番・・・無理です!」

思った通りの反応。俺はあまりに予想通りの彼女の反応に面白くなってしまって笑ってしまった。心の中で。


12_20130120031037.jpg
ゴーストねぇ・・・。 そんな話は初耳だ。調子に乗って何をするつもりなんだよ。
こいつらの茶番を見ているうちに、『もっともっと』と期待している自分に気付く。
グレン、もっと俺を楽しませてくれよ。俺のあんたへの期待はもっとでかいんだぜ?


13_20130120031038.jpg
「ちょ・・・っと待ってください。この家はそういういわく付きの家だから・・・お家賃が格安で・・・
 ゴーストまで出るなんて聞いたら・・・とてもこのまま住むなんて・・・」


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「でも・・・ここ以外に私の収入で新たに借りられる家なんて・・・でも・・・でも・・・どうしたら・・
 お化けと同居・・・いやだ・・・ストーカー・・・殺人・・・」

相当パニックになってるね、メロちゃん。


15_20130120031039.jpg
「・・・・・・」
流石に・・・良心が『チクリ』とはした。
だかもう始めちまったもんはしょうがねえ。このまま話を進めさせてもらう。


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「それなら・・・俺に考えが無くもないんだが、聞くか?」
「え?!何か打開策があるんですか!」


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「まあ聞けよ。確かにこの家は殺人事件があったから気味が悪いってのは解る。だがそんな事言ってられねえ
 現状だろう?マジでこの町の物価は高けえし引越しは金が掛かる。
 不動産にその辺の不備を訴えたところで多少の優遇処置はあるにせよ結局いい家に住み続けるには金が掛かる。」
「それは・・・そうですが・・・」


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「一番いいのは、この格安物件で恐怖を感じずに住み続ける事ができる事だと思うわけだ。」
「そんな・・・だって昨日の出来事もあるし、怖くて住むなんてもうとても・・・」
「だから!・・・一人で居るから怖いって話だ。」

「・・・・・・・はい?」


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「考えたんだかよ、昨夜みたいに『俺ら』が居たらあんたを守れるだろう? ゴーストだって出てこねえんじゃね?
 あんたさえ良ければ暫く居てやってもいいかなって・・・思うわけだが?」
「えっ!でも・・・・・それは・・・それは流石に・・・でも・・・」
「難しく考えんなよ。単に夕べと同じ状況って事だよ。何も害は無かっただろ?俺ら。」


なるほど。グレンはそれが狙いだった訳か。
とんだ茶番を演じてやがる。確かに俺も一緒じゃないと彼女の警戒心を解くことはできないね。
しかし何で俺に断り無く人を巻き込むのか。全く勝手な奴だ。
だけど・・・・・面白そうだな。


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「メロ!グレンの言う事はあながち間違ってないよ!他に行くとこ無いならいい案だと思うよ?
 俺ら知り合ったばかりだけど、変な奴じゃないって判っただろ?俺も協力するぜ!」

なんてね。


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「あんた知らないかもしれないけど、こういうのは『シェアハウス』っていってこの町ではみんな普通に
 やってる事なんだぜ?男女問わず家を共有して個々の負担を軽くする。そうでもしねえとこの町では
 易々と暮らせねえんだって!あんたには個室もあるから問題ねえじゃん!何よりあんたの為だよメロ!」

自分で言っててむず痒くなっちまう。『あんたの為』って・・・何だ?


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それでも彼女のこんな顔を見ていたら、心が『チク』っと疼いたけどね。こんな感情は・・・久しぶり。
けどそれもほんの一瞬。

「そうなんですか・・・。私、あまり世の中の事知らないので・・・何が普通なのかよく判らなくて・・・。
 でも『シェアハウス』。そういうやり方もあるんですね。だったら・・・いいかもしれません。」

ほらね? グレンは慣れているようで詰めが甘いから任せておけないと思ったんだ。


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「お二人ともいい方ですね。私本当に助かりました。殺人のあった家なんて、とてもじゃないけど住めないって
 思ったけど、一人じゃないなら我慢できるかもです。・・・私、本当に行く所・・・無いので・・・。」

「いや・・・まあ・・ね。どうせ暇だったし。」
「あ~・・・まあそういう事だ。」


本当は、この町の事が怖くなって逃げ出したくなっていたの。何処かへ。
でも私には行く所も戻る所も無い。
過去に戻る怖さよりもここでゴーストの恐怖に対峙していた方が私にとっては遥かに楽だと思うから。
『シェアハウス』の提案には正直驚いたけど、この二人は直感で嫌いじゃない。だから受け入れた。



この町へ来てから、もし自分の身に何かあっても・・・



それは私が犯した罪への『罰』なのだと覚悟している、いや諦めている自分がいる。



だから・・・何事も流れに身を任せて行こうって始めに決めた。
それが私の『贖罪』だから。



24_20130120031107.jpg
「じゃあま、そういう事でよろしく。そういや今日は月一のフリマがあるんだったな。ここで暮らすなら
 俺らも物入りだし行ってみるか。」
「そうですね。私も今日は買い物しようと思っていたので。」








26_20130120031108.jpg
こうして私達は近くの広場で開催されているフリーマーケットへと足を運んだ。


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