mirumom シムズ3

シムズ3での自作ポーズによるストーリー創作とプレイレビュー・ポーズ配布等

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21.吉凶

Category: ストーリー > アスモデウスの翼   Tagged: シムズ3ストーリー  
すっかり日課となった町の散策。
初冬の空気は澄んでいて肌に少し冷たく気持ちがいい。

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町のあちこちを歩く事で、私自身がこの町でしっかりと自分の存在を認めてあげられるような気がしているのかもしれない。
『私がここに居る意味』を実感したいのかも。。。。。


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『あ・・・また・・・・・』


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『あの人・・・・・』
もう何度目になるだろう。あの人と遭遇するのは。
あまりの偶然に、なんだか可笑しくなってしまう。


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今日は・・・絵ではなくカメラを手にして・・・?


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「・・・。 ・・・あの・・・・・」
「・・・?」


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「・・・なんだ、また君か。」
「こんにちは。またお会いしましたね。」


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「また散歩か。君も余程の散歩好きらしいな。」
「ええ、すっかり町の散策が趣味のようになっています。秋の気候はとっても気持ちがいいですよね。



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「あ、もしかしてあなたはカメラマンで・・」
「違う。」


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「なんだ君は。絵を描いてれば絵描き、写真を撮っていればカメラマンなのか?ずいぶん短絡的だな。」
「あら・・・」


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「すみません・・・。あたなの描く絵を拝見してから、 なんて言うか・・・その、アーティスティックな
 お仕事をされてる方なのかと勝手に思ってしまって・・・」
「アーティッスティック・・・芸術家か。創造性のある仕事・・・・・という事か。」
「ええ・・・そのなんとなく勝手に・・・。」


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「つまり君も芸術に造詣が深いということか。何を専攻しているんだ?」
「いえ、そんな事では・・・ただ絵は昔少しやってた時期がありました。あたなの絵を描く姿を見て、
 私もまた描きたくなったというか・・・可笑しいでしょうか?」


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「・・・そんな事はない。やりたい時が創造性の一番高まる時だ。描きたいと思ったならば描いてみれば
 いいと俺は思うよ。」
「そう・・・ですよね。ふふ、ありがとうございます。」


彼にそう言われて、やっぱりもう一度絵を描いてみようと思った。
今の私が筆を握ったら、一体どんな絵が描けるんだろう・・・
どんな自分を表現できるんだろう。なんだかそれすらも楽しみに思えてきた。


そういえば、彼の名前すら聞いていなかったと後から気付いた。




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一人で何もする気が起きないので、俺は母さんの様子を伺いに実家へ足を運んだ。
母さんは子供のような人だから、一人で置いておくのはやっぱり心配なんだ。


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「母さん帰ったよ・・・。ん?居ないのか?」
この時間に母さんが居ないなんて珍しいな。日の高いうちは家からあまり出ないんだが・・・


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「相変わらずだらけた生活してるみたいだな。」
俺も母さんの事を言えるような事はしてないけど、母さんにはもう少しちゃんと暮らしてもらいたい。
俺がガキで何もしてやれなかった分、これからは少し母さんを支えてやりたいと最近の俺は考えるようになった。

・・・これもメロとグレンに出会ってからか?
あの二人だって地に足を付けて生きてんのかどうかなんて分からないけど、何故だろう。
あいつらと居ると、そんな気持ちにさせられる。


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「・・・何かあったのかな?」
これまでそんな風に思った事なんて無かったのに、今日は何故だか引っ掛かる。


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「まったくひでぇ有様だな。とりあえず、片付けでもしてやるか。俺は汚いのは嫌いなんだよ。」


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「まったく・・・。可愛い息子が会いに来てやったっていうのにさ。」



結局夜まで待っても母さんは帰って来なかった。







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「お疲れさーん」
「あらアニス、今日は大人めかしたヘアと服装してるじゃないぁい?これからおデートかしらぁ?
 あんたも・・・大概にしとかないとそのうち痛い目に合うわよ?」
「んもう~マスターはうっるさいなぁー!あたしは大丈夫なの!」


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「ちょっとグレン、一杯ちょうだいよ。喉乾いちゃった。」
「お前な・・・片付けてんのが目に入らねえのかよ。今日は早出したから俺は疲れてんだよ・・・。」


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「さっさと飲んで帰れよな。」
「サンキュー!グレン、やっぱ君は優しいよね~」
「はぁ?!」


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「あたしは君のそういう優しい所が好きなんだな。ふふふ。」
「・・・何言ってんだお前。」


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「お疲れ様です。」
「ああ、メロお疲れ様。久々に働いて疲れたんじゃなぁい?今日はゆっくり休みなさいよ?」
「ええ・・・大丈夫です。ありがとうございますマスター。」


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「そういえばあんた、今日はあんたの自転車が停めてなかったようだけど何で来たのよ?」
「あ、最近お散歩するようになったので、今日はその足で歩いて来ちゃいました。」
「お散歩・・・ってあんたどんだけの距離歩いてんのよ?!」
「ふふ、大分足腰鍛えられましたよ。」

「・・・にしたって帰りも歩くの?夜道は危ないじゃない・・・しょうがないわね今日はアタシが・・」

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「おいメロ、片付くまで待ってろ。一緒に帰ってやるよ。」
「え?・・ああはい、グレンさん。」


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「やっぱやっさしいねぇ~グレン君は!」
「何言ってんだっての。同じ家に帰んだからついでだついで。」


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「だから。そんな優しい所が好きなんだって。」
「・・・もうお前は黙ってろ。」






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「じゃあ乗れよ。」
「は・・・い?」


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「バ、バイクですか?!」
「他に何があんだよ。お前・・・まさか俺にこいつ押しながら一緒に歩けって言ってんのか?!」


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「あ、でも歩くのって結構気持ちいいですよ?」
「お前・・・押してみっか?こいつ。」


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「何だよ怖いのかよ?嫌なら無理には勧めねえけどな。乗らねえなら先帰るぜ。
 お前はタクシー使えばいい。歩くのは禁止な。」

「いえ・・・乗せていただきます。」

『歩くのは禁止』というグレンさんの言葉に、アニスさんの言うようにグレンさんの優しさを感じた。
だから、バイクに乗せてもらうのは初めてでちょっと怖かったんだけど・・・乗せてもらう事にした。


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「ちゃんと捕まっとけよ。風が顔に当ると痛てえから俺の背中に隠れとけ。」
「は、はい!」






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「お帰り。」
「おう。あー冷えたな!流石にもう単車で夜風はキツイな。おいジュール、夜食に何か温かいもん作ってくれよ!」
「あ、私が・・・」
「お前の飯はいい。」
「・・・はい?」

冷たい外の空気と共に流れ込んできた―


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「ああ、いいよ。」

―グレンとメロの運んでくる暖かさのある空気。
俺はこの暖かさが好きだ。





翌日。
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グレンとメロが仕事に出た後の時間、相変わらず”仕事”に出る気もしない俺は適当な昼飯を用意していた。
何もしなくても腹は減るもんだ。


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そんな時、玄関ベルが鳴る。この家に訪問者? 一体誰だっていうんだ。
まさかまたメロのストーカー野郎じゃねえよな?こんな白昼堂々・・・


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「はい、どちらさん・・・・・ ん?あんた・・」


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「どうもー遊びに来たよー!入っていいかな?」
この女、グレンの・・・ アニスっていったか。

「・・・うん。いいよ。」


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「俺昼飯なんだよね。あんたもどう?って言ってもこんなんだけど。」


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「んー、お腹すいてないからあたしはいいや。お茶だけもらえるかい?」
「ああ、いいよ。」



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「しっかしさぁー・・・きったない家だよね。よくこんな所で暮らせるね、君達。」
「そう? ところであんた今日仕事は?」
「今日は店でライブがあるからダンサーは休みなんだ。だから暇でねぇ。」
「そうか。」



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「俺は別に何とも思わないけどね、この家。それに楽しいんだぜ?『あいつら』と暮らすのって。あいつらマジ面白れえ!」
「ふ~ん・・・まあそうだろうね。けどあたしは嫌だな。汚すぎるよここは!」

このアニスってのは典型的な金持ち女だな。自分の欲の為には金は惜しまないタイプか。
少し前の俺ならかなり興味がある部類の女。・・・か。


それから俺らはソファーで話をした。

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「で・・・ あんたはここに何しに来たの?グレンも居ないのに・・俺に何か用?」
「うん。」


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「あたしね、試したいんだ。」
「・・・試す?」


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「そう!ジュールたんをっ!」
「は・・・?!」


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「ジュールたんって呼んでいいかい?メロたんとお揃い♪」
「や・・・そういう事じゃなくて・・・っ!」


ドサッ



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「お、おい・・・何のつもりだよあんた。」
「うふふふふ・・・」

なんだこの状況は。


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「ジュールたん、『自分』を売ってるんでしょ?商品としてのジュールたんがどんなもんなのか
 試してみたいと思ったという訳さ。いいじゃん?お金なら払うよ?」
「・・・・・」


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「何?グレンから聞いた訳?俺が男娼だって。」

別に構わないけどグレンがそういう奴とは思っていなかったから少し苛立った。


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「グレンはそんな事言わないよ。あたしにはね、分かるのよ。そういう人の匂いが。ジュールたんの目は
 『プロ』の目してるもん。あたしはねぇ・・・貪欲なんだ。楽しめそうな事は何でも試したいの。
 だから・・・いいでしょ?楽しませてよ。」

・・・ここにもイカれた女が居たのか。
グレンも何だってこんな女と・・・


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「アニス、悪いけどさぁ、俺今休業中なんだよね。それに・・・あんたグレンの女だろ?そういう相手とは
 商売できないね。ごめん。」
「んーーー?」


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「グレンとはそんなんじゃないよ。あの子は好きだけどそんなんじゃない。それに、あたしは”誰かの女”
 とか、そんな言われ方は好きじゃない。あたしはあたし。誰の物でもないよ?」
「・・・・・そうか、悪い。」

イカれてるけど、面白い女。
自分に正直で自分が一番大事。
もしかしたら、俺に似ているのかもしれないと・・・そう思ったりもした。


「よっと。」

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「ちぇ~!休業中じゃしょうがないね!ジュールたんがどれ程の男娼か、興味あったんだけどなぁ~」


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「それにあたしなら上客になれたのに。勿体無いよ?後から後悔するかもよ?」
「あー・・・そうかもね。そしたらその時また頼むよ。」


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「ふふっ 世の中そんなに甘くないんだな! あははははは!」
「・・・くくっ・・」


イカれたアニス。なかなかいい奴なんじゃねえの?



RRRRR RRRRR

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また電話か・・・ 嫌な予感しかしねえぜ


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「また・・・あのババアかよ・・・」


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「・・・もしもし。・・・ああ、俺だよ。」
もういい加減にしてくれ。
仕事を続けるにせよこのまま辞めるにせよ、こいつらだけとは縁を切った方がいいとそんな警鐘が鳴る。


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「あんたもしつこいなっ!もう俺は辞めたんだって!世話になった分のお返しはしただろう?!
 もう俺に構うのは止めてくれよ!」


61_20130527215903.jpg
「・・・・・・・・・・・・・・?!・・・は?何言って・・・・・・」


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「・・・・・!!! どういう事だよ! なんで母さんが・・・! ・・・おい!ちょっと待てよ!おいっ!」


電話は切れた



どういう・・・事だ?!


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俺は状況が飲み込めず、電話を握ったまま考えを巡らせていた。


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「・・・・・・ジュールたん? どうかしたのかい?」



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「・・・・・・・・・いや・・・ わから・・・ない。」




母さん


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テーマ : The Sims3    ジャンル : ゲーム

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