ストーリー本編の更新は一ヶ月以上ぶりになっちゃいました(´∀`;)
前回は、ジュールとガイの掴みあいになった所で終わっています。
展開をお忘れの方は、思い出しながらどうぞご覧下さいませ~♪
「この野郎・・・!」
「んだぁ?!この・・・」
「ちょっと何やってるのよあんた達!!お客様の前なのよ?!」
「おい」
「・・・ん?・・・だよグレン・・・邪魔すん・・・」
「黙れこのバカが。てめえらいい加減にしろ・・来やがれ。」
「待てよ!!!」
「グレン!邪魔すんなよ!誰がお前に仲立ち頼んだ!!またカッコいいとこ見せ付けようってのかよ!」
「・・・・・」
こんな時までグレンに加勢してもらうなんて冗談じゃない!
「・・・ふざけんなジュール。てめえは仕事中だろうが!店で騒ぎ起こしてマスターに迷惑掛ける気かよ!」
「・・っ、それは・・・」
「まったくよ・・・あんた頭冷やしなさい。」
「あまり手焼かせんなよ。俺の手出しを望んでねぇなら自重しろ。・・・お前は仕事に戻れ。」
「く・・・・・っ!分かった・・」
「お前もな。メロ仕事に戻れ。」
「グレンさん・・・」
どうしてこんな事になってしまったのか・・・
「おら行くぞ。歩け!」
「ちょっ!離せよグレン!!」
ジュールさんがあんなに怒った姿も初めて見た。何故?
「・・・・・」
「ん・・だよ!いてぇな・・・!離せよグレン!!」
「・・・・・」
バンッ!!
「って!!うっ!」
「こ・・・のっ!なっ・・なんだよグレン!グレンには関係ねぇだろっ・・・!」
「・・・・・・・」
ガッ
「お前ふざけんなよ?・・・俺に拒否されて何故メロにちょっかい出す。嫌がらせか?
いい加減にしねえと・・マジで切れるぜ?」
グレン・・・
「お・・・俺は・・・別にそうじゃなくて・・・ただ・・・」
「言い訳はいらねぇ。」
「俺の周りで悪ふざけするのはよせ。メロにもジュールにも関わるんじゃねえ!分かったか!!!」
「グレ・・・・・」
「 ・・・次はねえぞ?俺を本気で怒らせるな・・・この馬鹿野郎がっ!!」
「・・・・・」
グレンが・・・本気で怒ってる・・
「ちょっ・・・ちょっと待てよグレン!!!」
「待ってくれよ!話を聞けよ!」
「離せ。」
「俺はっ!・・俺はただ・・グレンが好きだから!好きだけど・・受け入れてもらえないからっ・・・」
「・・・・・」
「でも諦められなくて・・だからあんたの興味のあるもんに俺も興味を持てば・・・
グレンに少しでも近づける・・近くに居られる気がしたから・・・・・!!」
「・・・・・それがあの行動かよ?意味が分かんねぇな。」
「だってよ・・」
「・・・グレンはあの女に興味あんだろ?!あんたのメロを見る顔見りゃ分かんだよ!だから俺は・・・!」
「何を・・・言ってる?」
「だってグレ・・・・」
「・・・・・はっ・・・」
「言ってる意味は分からねぇが、お前の気持ちは分かった。・・・分かった気がする。」
「グレン!」
「分かったが、俺はお前の気持ちに応える事はできない。こればっかりはしょうがねぇだろ?俺には無理だ。」
「・・・・・」
「ガイ、お前は・・・馬鹿で単純で・・・悪い奴じゃねぇと思うぜ。音楽の腕も悪くねぇしな。
・・・嫌いじゃねぇよ。仲間として。」
「グレン・・」
「恋愛の好きだの嫌いだのは抜きにして、これからまた一緒にやっていこうぜ?・・・なぁ?」
「・・・・・」
「グ・・グレン俺・・・」
「・・・もう、馬鹿な事はよせ・・・」
「・・・あぁ・・。」
これ以上・・俺に何ができる?
諦めたくはなかった。でも・・・
俺は馬鹿だけど、あんなに困らせたのに『仲間として嫌いじゃない』と言ってくれたグレンを
これ以上困らせる事はできない。
恋愛感情で見てもらえなくても、大事な仲間として、俺の音楽を認めてもらえるなら・・
もう・・・
しょうがないじゃないか・・・
「え?遂に正面から振られて諦めたんだ?!やっぱりね、だから言ったのに。馬鹿だねぇ。」
「おいシュリ。」
「・・・うぅ・・うっせえ・・・」
「やめろシュリ。ガイはガイなりに本気だったんだからな。馬鹿にするような事じゃないだろ。」
ガイは馬鹿で直ぐに熱くなる困った奴だが、人情味のあるいい奴だと俺は知っている。
こうなる事は目に見えていたが、グレンもガイのそういう部分を見抜いてちゃんと対応してくれたようで安心した。
「ロン・・・」
「ロン・・・お前・・・いい奴だな。」
「待て。そういう目で俺を見るな。俺もあいにく男には興味無いからな。そもそもお前は惚れ易い
その性格を直さないと今後もっと痛い目に遭うぞ?」
「バッカじゃないの?!」
「ちっ・・・!余計なお世話だっつーの!」
「とにかくだ。・・・お前にもいつかふさわしい相手が見つかるだろう。誰にでも・・・そんな相手が居ると俺は思う。」
「ちょっとぉ!ロンまでどうしちゃったの?あんたら大丈夫?!」
「それじゃあよしと!ふふーーーん!!!」
「・・・何だよシュリ?」
「ガイは振られた!今度は私の番ね!私は女だからぁ~?振られない!!!」
「あああぁ?!お前やっぱりグレン狙ってんのかよっ!」
「だって・・・!グレンって大人っぽいしカッコいいよね!私・・・行くから!」
「くっそ・・・!お前みたいなガキなんか相手にされねぇよっ!」
「ふん!見てなさい!あんたとは違うのよ!」
「あぁ?!てめぇ調子乗ってんじゃねぇぞ?!」
「あんたのそういう所がバカ丸出しでダメだってのよー!この単細胞!!」
「このアマ!!表出やがれっ!」
「・・・・・・・・」
「ちぇーーーーーーっ!せっかくの休みなのにタダ働きかよぉ!マスターぁ!」
「あんたね!お客様の前であんな醜態晒しといて文句言うんじゃないのっ!」
「あんたには、期待してるのよ?がっかりさせないでねジュール。」
「マスター・・・」
「分かってるよ・・・ごめんマスター。もうあんな事はしない・・・。」
全くだ。俺はこの間から何をやってんだ。
メロの事になると、ついカッとなってしまって体が勝手に動いてしまう。
こんなんじゃ、マスター達の信頼を裏切るような事にもなり兼ねない。
何故かなんて分かってる。いい加減、このままじゃ・・・ダメなんだ。
「・・久々に寝たな。」
「あ、グレンさんおはようございます。今日はお仕事は?」
「・・おう。今日は夕方からバーの仕事だけだ。お前はどうした?店は休みだったか?」
「ええ、お店はお休みです。」
「そうか、ジュールは・・・どうした?」
「ジュールさんは・・先日の一件で・・マスターから休日出勤してお店の掃除をするように・・・」
「は・・罰を与えられたか。ま、そりゃしょうがねぇな。あいつも少し頭を冷やすべきなんだよ。」
「・・・?頭を冷やすとは・・・何についてですか?」
「・・・・・さぁな。」
「・・・?」
『グレンはあの女に興味があんだろ?!』
「・・・・・何を言ってやがる」
「はい?」
「なんでもねえ。」
「ところでお前は何を・・・絵を描いてんのか。」
「えっ・・あの・・恥ずかしいんですけど・・・趣味です・・・」
「ふうん・・・そりゃまた高尚な趣味だな。ま、お前らしい気もするがな。どうせやるなら稼げる位やってみればいいじゃねえか。
よく分かんねぇけどなかなかのもんじゃないのか?」
「絵でお金を稼ぐなんて私にはとてもそんな・・・。でも描くのは好きなので、もっと上手く・・というか思ったように
表現できるようになりたいとは思っているんです。」
「見た物を描くんじゃなく、絵で何かを表現するのか?何を?俺にはよく分からないが・・・」
「うーん、何をって・・・感じた事とか思った事を見た物に反映させて描くって感じでしょうか?
そうですね・・音楽も同じだと思うんですが違いますか?」
「あ?」
「例えばグレンさんのギターも、誰かと同じ譜面を奏でていてもグレンさんの音色にはグレンさんの想いや気持ちが反映されて
グレンさんだけの音色になるんです。」
「それが聴く人の心に響くから感動を生む。そういう事かと・・・分かりますか?」
「・・・」
「・・・・・お前、だたの馬鹿じゃなかったようだな。」
「ばっ・・・! 私は馬鹿ではありませんってば!!」
「まぁ素人目から見ても悪くねぇんじゃねぇの?お前の絵。やれるだけやってみればいいさ。」
「はい。もう少し思うように描ける様になったら、人に見て頂く約束なんです。
絵の造詣の深い方に批評して頂くのも上達への道かな~なんて。」
「へえ。まあ頑張れや。」
「はい!」
「あ、グレンさんお腹空いてませんか?私の昼食の残りで良ければありますけど。」
「・・消し炭じゃないだろうな?」
「まだそんな事言うんですかー?!私だってジュールさんに習ってだいぶ上達したんですから・・・もうっ!」
「笑顔で人に消し炭食わせようとした奴が何を言う・・・。あれは軽いトラウマになってんだぞ。」
「もうっ!そんな事ばかり言うなら食べさせてあげませんからねーっだ!・・・あっ!熱っ!!」
ガシャン
「・・あつっ・・・」
「・・おい・・・!」
「あち・・」
「大丈夫かよ?!火傷したのか?」
「あ、いえ・・・」
「見せてみろ。火傷はすぐ冷やさねぇと痕が残るぞ。」
「あ、いえ・・そんな大した事は・・・」
「・・・そうか・・・?」
「・・・・・」
「・・・?」
「メロ。」
「は・・・い・・・?」
「グ、グレンさん・・・?」
「動くな。」
「メロ。」
「は、はい!?」
な・・・・・
「取れたぞ。」
・・・に?!
「顔にペンキ付けやがって。ガキかお前は。」
「は?はい?!!!ぺぺぺペンキって・・・!絵の具ですけど?!!!」
「顔に描かずにキャンバスに描け。」
「わ、分かってますよ!!」
「というか、やっぱり今回も・・・消し炭だな。」
「あっ・・・・・? あーーーーーー!!!」
NEXT→37
今回も長いお話をお読み下さいましてありがとうございました!
そろそろみんなの気持ちも動き出さないとね~。なんて思っているんですが、なかなか進まないよね^^;
でももうちょい!もうちょいで佳境に入るはず!(はず・・・笑)
2月に投票結果の発表をしたいと思っています^^ご参加くださってる方々、ありがとうごいます!
2位が接戦ですねー!なのでここから発表までは結果は伏せさせて頂きます。結果発表をお楽しみに♪
ではまた次回~!続きも頑張って作ります☆閲覧ありがとうございました!
前回は、ジュールとガイの掴みあいになった所で終わっています。
展開をお忘れの方は、思い出しながらどうぞご覧下さいませ~♪
「この野郎・・・!」
「んだぁ?!この・・・」
「ちょっと何やってるのよあんた達!!お客様の前なのよ?!」
「おい」
「・・・ん?・・・だよグレン・・・邪魔すん・・・」
「黙れこのバカが。てめえらいい加減にしろ・・来やがれ。」
「待てよ!!!」
「グレン!邪魔すんなよ!誰がお前に仲立ち頼んだ!!またカッコいいとこ見せ付けようってのかよ!」
「・・・・・」
こんな時までグレンに加勢してもらうなんて冗談じゃない!
「・・・ふざけんなジュール。てめえは仕事中だろうが!店で騒ぎ起こしてマスターに迷惑掛ける気かよ!」
「・・っ、それは・・・」
「まったくよ・・・あんた頭冷やしなさい。」
「あまり手焼かせんなよ。俺の手出しを望んでねぇなら自重しろ。・・・お前は仕事に戻れ。」
「く・・・・・っ!分かった・・」
「お前もな。メロ仕事に戻れ。」
「グレンさん・・・」
どうしてこんな事になってしまったのか・・・
「おら行くぞ。歩け!」
「ちょっ!離せよグレン!!」
ジュールさんがあんなに怒った姿も初めて見た。何故?
「・・・・・」
「ん・・だよ!いてぇな・・・!離せよグレン!!」
「・・・・・」
バンッ!!
「って!!うっ!」
「こ・・・のっ!なっ・・なんだよグレン!グレンには関係ねぇだろっ・・・!」
「・・・・・・・」
ガッ
「お前ふざけんなよ?・・・俺に拒否されて何故メロにちょっかい出す。嫌がらせか?
いい加減にしねえと・・マジで切れるぜ?」
グレン・・・
「お・・・俺は・・・別にそうじゃなくて・・・ただ・・・」
「言い訳はいらねぇ。」
「俺の周りで悪ふざけするのはよせ。メロにもジュールにも関わるんじゃねえ!分かったか!!!」
「グレ・・・・・」
「 ・・・次はねえぞ?俺を本気で怒らせるな・・・この馬鹿野郎がっ!!」
「・・・・・」
グレンが・・・本気で怒ってる・・
「ちょっ・・・ちょっと待てよグレン!!!」
「待ってくれよ!話を聞けよ!」
「離せ。」
「俺はっ!・・俺はただ・・グレンが好きだから!好きだけど・・受け入れてもらえないからっ・・・」
「・・・・・」
「でも諦められなくて・・だからあんたの興味のあるもんに俺も興味を持てば・・・
グレンに少しでも近づける・・近くに居られる気がしたから・・・・・!!」
「・・・・・それがあの行動かよ?意味が分かんねぇな。」
「だってよ・・」
「・・・グレンはあの女に興味あんだろ?!あんたのメロを見る顔見りゃ分かんだよ!だから俺は・・・!」
「何を・・・言ってる?」
「だってグレ・・・・」
「・・・・・はっ・・・」
「言ってる意味は分からねぇが、お前の気持ちは分かった。・・・分かった気がする。」
「グレン!」
「分かったが、俺はお前の気持ちに応える事はできない。こればっかりはしょうがねぇだろ?俺には無理だ。」
「・・・・・」
「ガイ、お前は・・・馬鹿で単純で・・・悪い奴じゃねぇと思うぜ。音楽の腕も悪くねぇしな。
・・・嫌いじゃねぇよ。仲間として。」
「グレン・・」
「恋愛の好きだの嫌いだのは抜きにして、これからまた一緒にやっていこうぜ?・・・なぁ?」
「・・・・・」
「グ・・グレン俺・・・」
「・・・もう、馬鹿な事はよせ・・・」
「・・・あぁ・・。」
これ以上・・俺に何ができる?
諦めたくはなかった。でも・・・
俺は馬鹿だけど、あんなに困らせたのに『仲間として嫌いじゃない』と言ってくれたグレンを
これ以上困らせる事はできない。
恋愛感情で見てもらえなくても、大事な仲間として、俺の音楽を認めてもらえるなら・・
もう・・・
しょうがないじゃないか・・・
「え?遂に正面から振られて諦めたんだ?!やっぱりね、だから言ったのに。馬鹿だねぇ。」
「おいシュリ。」
「・・・うぅ・・うっせえ・・・」
「やめろシュリ。ガイはガイなりに本気だったんだからな。馬鹿にするような事じゃないだろ。」
ガイは馬鹿で直ぐに熱くなる困った奴だが、人情味のあるいい奴だと俺は知っている。
こうなる事は目に見えていたが、グレンもガイのそういう部分を見抜いてちゃんと対応してくれたようで安心した。
「ロン・・・」
「ロン・・・お前・・・いい奴だな。」
「待て。そういう目で俺を見るな。俺もあいにく男には興味無いからな。そもそもお前は惚れ易い
その性格を直さないと今後もっと痛い目に遭うぞ?」
「バッカじゃないの?!」
「ちっ・・・!余計なお世話だっつーの!」
「とにかくだ。・・・お前にもいつかふさわしい相手が見つかるだろう。誰にでも・・・そんな相手が居ると俺は思う。」
「ちょっとぉ!ロンまでどうしちゃったの?あんたら大丈夫?!」
「それじゃあよしと!ふふーーーん!!!」
「・・・何だよシュリ?」
「ガイは振られた!今度は私の番ね!私は女だからぁ~?振られない!!!」
「あああぁ?!お前やっぱりグレン狙ってんのかよっ!」
「だって・・・!グレンって大人っぽいしカッコいいよね!私・・・行くから!」
「くっそ・・・!お前みたいなガキなんか相手にされねぇよっ!」
「ふん!見てなさい!あんたとは違うのよ!」
「あぁ?!てめぇ調子乗ってんじゃねぇぞ?!」
「あんたのそういう所がバカ丸出しでダメだってのよー!この単細胞!!」
「このアマ!!表出やがれっ!」
「・・・・・・・・」
「ちぇーーーーーーっ!せっかくの休みなのにタダ働きかよぉ!マスターぁ!」
「あんたね!お客様の前であんな醜態晒しといて文句言うんじゃないのっ!」
「あんたには、期待してるのよ?がっかりさせないでねジュール。」
「マスター・・・」
「分かってるよ・・・ごめんマスター。もうあんな事はしない・・・。」
全くだ。俺はこの間から何をやってんだ。
メロの事になると、ついカッとなってしまって体が勝手に動いてしまう。
こんなんじゃ、マスター達の信頼を裏切るような事にもなり兼ねない。
何故かなんて分かってる。いい加減、このままじゃ・・・ダメなんだ。
「・・久々に寝たな。」
「あ、グレンさんおはようございます。今日はお仕事は?」
「・・おう。今日は夕方からバーの仕事だけだ。お前はどうした?店は休みだったか?」
「ええ、お店はお休みです。」
「そうか、ジュールは・・・どうした?」
「ジュールさんは・・先日の一件で・・マスターから休日出勤してお店の掃除をするように・・・」
「は・・罰を与えられたか。ま、そりゃしょうがねぇな。あいつも少し頭を冷やすべきなんだよ。」
「・・・?頭を冷やすとは・・・何についてですか?」
「・・・・・さぁな。」
「・・・?」
『グレンはあの女に興味があんだろ?!』
「・・・・・何を言ってやがる」
「はい?」
「なんでもねえ。」
「ところでお前は何を・・・絵を描いてんのか。」
「えっ・・あの・・恥ずかしいんですけど・・・趣味です・・・」
「ふうん・・・そりゃまた高尚な趣味だな。ま、お前らしい気もするがな。どうせやるなら稼げる位やってみればいいじゃねえか。
よく分かんねぇけどなかなかのもんじゃないのか?」
「絵でお金を稼ぐなんて私にはとてもそんな・・・。でも描くのは好きなので、もっと上手く・・というか思ったように
表現できるようになりたいとは思っているんです。」
「見た物を描くんじゃなく、絵で何かを表現するのか?何を?俺にはよく分からないが・・・」
「うーん、何をって・・・感じた事とか思った事を見た物に反映させて描くって感じでしょうか?
そうですね・・音楽も同じだと思うんですが違いますか?」
「あ?」
「例えばグレンさんのギターも、誰かと同じ譜面を奏でていてもグレンさんの音色にはグレンさんの想いや気持ちが反映されて
グレンさんだけの音色になるんです。」
「それが聴く人の心に響くから感動を生む。そういう事かと・・・分かりますか?」
「・・・」
「・・・・・お前、だたの馬鹿じゃなかったようだな。」
「ばっ・・・! 私は馬鹿ではありませんってば!!」
「まぁ素人目から見ても悪くねぇんじゃねぇの?お前の絵。やれるだけやってみればいいさ。」
「はい。もう少し思うように描ける様になったら、人に見て頂く約束なんです。
絵の造詣の深い方に批評して頂くのも上達への道かな~なんて。」
「へえ。まあ頑張れや。」
「はい!」
「あ、グレンさんお腹空いてませんか?私の昼食の残りで良ければありますけど。」
「・・消し炭じゃないだろうな?」
「まだそんな事言うんですかー?!私だってジュールさんに習ってだいぶ上達したんですから・・・もうっ!」
「笑顔で人に消し炭食わせようとした奴が何を言う・・・。あれは軽いトラウマになってんだぞ。」
「もうっ!そんな事ばかり言うなら食べさせてあげませんからねーっだ!・・・あっ!熱っ!!」
ガシャン
「・・あつっ・・・」
「・・おい・・・!」
「あち・・」
「大丈夫かよ?!火傷したのか?」
「あ、いえ・・・」
「見せてみろ。火傷はすぐ冷やさねぇと痕が残るぞ。」
「あ、いえ・・そんな大した事は・・・」
「・・・そうか・・・?」
「・・・・・」
「・・・?」
「メロ。」
「は・・・い・・・?」
「グ、グレンさん・・・?」
「動くな。」
「メロ。」
「は、はい!?」
な・・・・・
「取れたぞ。」
・・・に?!
「顔にペンキ付けやがって。ガキかお前は。」
「は?はい?!!!ぺぺぺペンキって・・・!絵の具ですけど?!!!」
「顔に描かずにキャンバスに描け。」
「わ、分かってますよ!!」
「というか、やっぱり今回も・・・消し炭だな。」
「あっ・・・・・? あーーーーーー!!!」
NEXT→37
今回も長いお話をお読み下さいましてありがとうございました!
そろそろみんなの気持ちも動き出さないとね~。なんて思っているんですが、なかなか進まないよね^^;
でももうちょい!もうちょいで佳境に入るはず!(はず・・・笑)
2月に投票結果の発表をしたいと思っています^^ご参加くださってる方々、ありがとうごいます!
2位が接戦ですねー!なのでここから発表までは結果は伏せさせて頂きます。結果発表をお楽しみに♪
ではまた次回~!続きも頑張って作ります☆閲覧ありがとうございました!
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きゃー、ストーリーがきてますね★
メロちゃん、ジュールくんの気持に全く気づかず・・・。
グレンさんもグレンさんで、今まで何も思ってなかったのねwという。
現段階ではジュールくんが一番想いが募ってますね。
それにしても、グレンさんメロちゃんの扱いが
可愛いw
子供相手にしてるみたいでいいですね。
しかもペンキとか、セリフ使いが上手で
すごく楽しいです。
でも、こんな2人の和やかな姿を
ジュールくんには見せたくないですねー。
焼もちすごいだろうなぁ。